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現在位置:トップページ >> 岡安盛男の『為替で一喜一憂』

2008/8/28 木曜日

今頃なぜか介入の話

不思議なのは日経新聞だけが協調介入合意の記事があっただけで、その他の海外メディアなどでは一切見当たりませんでした(もし他にあったら教えてください)。確かに4月ごろにはルクセンブルグのユンケル首相が「市場はG7合意を理解していない」とドル下落を牽制する口先介入的な発言をし、その後にはポールソン米財務長官が介入も検討対象から排除しないとの発言もあり、何か主要各国でドル下落に対する話し合いがあったのではという憶測はありました。更にはドル円では逆に110円以上の上昇は望んでいないのではなどと、まことしやかに言われてもいました。昨日の海外市場では全くこの記事に関して何もコメントがなく完全に無視されていたようです。
結局ECBのウエーバー独連銀総裁が利下げに慎重な発言からユーロが買われ、その後米耐久財受注が予想を上回りドルは上昇、と方向感の定まらない動きとなりました。その中で高金利通貨は対円でやや強含みの展開となっており、ドル円は底堅い動きとなっています。この協調介入の話もあり東京ではショートが作りにくいとの見方もあるようですが、寧ろこの時期にこの話が出るということはドル下落のリスクが高まっているという捉え方もなくはありません。
今日はじりじりとドル円は昨日の安値近辺まで下げていくようなイメージです。今週もあと一日で、NY勢は連休前にあまり大きく動くとは思えませんが、意外にこんな時こそ動きそうな気もします。

2008/8/27 水曜日

天変地異と地政学的リスク

ロシアがグルジアから南オセチアとアブハジアの独立を承認したことでロシアと欧米の関係が怪しくなり始めています。アフガンでは治安悪化が深刻となり昨日は邦人が拉致される事件が起こりました。タイでは国営テレビが占拠されるなど混乱が激化し、パキスタンでは昨年ブット元首相の暗殺から始まり、先日のムシャラフ大統の辞任から米国との関係にも大きな影響がでるなど、世界中がキナ臭い状況となりつつあります。昨日はグルジア独立の報道でユーロは売られるなど、為替市場にも徐々に影響が拡大し始めており、この手の情報もしっかりと見えておく必要があります。原油価格もメキシコ湾をハリケーン「グスタフ」が直撃するのではとの憶測から一時118ドル付近にまで近づき、それによりドルは下落に転じました。このような天変地異と地政学的リスクの両方で市場は右往左往する中で、リスク回避の動きからクロス円は売られやすい状況が続きそうです。昨日はキウイ円が76円を割り込んだことで一旦は達成感からの買いが出て大きく戻されましたが、豪ドル円は94円を割り込んでからは94円が天井となるなど、オセアニア通貨の上値は依然重そうです。ポンド円も201.75円を割り込み201円のストップをつけて200.67円まで下げた後買戻しが入るものの、201.75円が今度は天井となりつつあります。全般的にクロス円は回転を効かせながら下げてきていることから、戻しはあまり期待できないのではとみています。
今週は来週月曜日が米国レイバーズデイのために市場は徐々に動きにくく、もみ合いとなりそうですが、逆に薄商いの中で更に下値を押すことも考えておきたいとおもいます。

2008/8/26 火曜日

クロス円の正念場

昨日から当社は神田から水天宮の箱崎へとオフィスを引っ越してまいりました。隅田川沿いのビルで15階から眺める景色はなかなかのものです。今日は少し靄かかっていますが、それもまた幻想的な雰囲気を醸し出しています。夏の隅田川花火大会では特等席となるようですが、よく考えると結局土曜日の夜なので観ることはなさそうです。そういえば今日からちょうど15年前にレインボーブリッジが開通となりましたが、残念ながらここからはIBMさんのビルが邪魔になって見えませんでした。昔はここから富士山が綺麗に見えたことでしょうね。改めてこうしてみると東京は大きなビルがたくさんあるのに驚きます。
さて昨日はドルが全面安に弱含む展開となりましたが、米国株価下落と伴にクロス円の売りが断続的に出た模様です。米地銀のコロンビア・バンク・トラストの破綻や、先日の韓国産業銀行のリーマン買収が難しくなるとの思惑、更には原油価格の上昇から、米国ダウは寄付きから下落で始まりドルも弱含みで始まりました。しかし中盤に入るとクロス円の売りがユーロやポンドなどの上値を抑えたことでドル下落に歯止めをかけることとなりました。しかしリーマンブラザーズの話など、ドルは日ごとにセンチメントは変化すると捉え方も変化してしまう、それだけ不安定な相場状況ともいえそうです。原油価格の下落はドルにとっては最も有利に働くものの、一方では住宅価格の下落継続のなかで米国金融機関の損失拡大がとまらず、ドルへの信任はドル売りに傾くという綱引きがまだ続きそうです。ドル円は108円から111円のレンジ内での動きが続きますが、クロス円の下げ如何では107円付近までの下げもありそうです。クロス円も悩ましいレベルに差し掛かっているようにみえます。ユーロ円のサポート160円、ポンド円は202.50円をすでに割り込んでおり、201.75円を次に割り込めば200円が視野に入りそうです。キウイ円も76円手前、豪ドル円は94円をすでに割り込み始めており非常にクルーシャルなレベルにみえます。個人の売りもそろそろ出始めてきているとの話もありますが注意するに越したことはありません。

2008/8/25 月曜日

ドル堅調とドルリスク

8月後半というのはこんなに涼しかったのかと思うここ数日の気候ですが、どうも自分の記憶にはあまりなかったのか、それともただ記憶力が悪いのかも知れません。朝方には寒くて布団を取り出しましたが、皆さんも風邪には気をつけてください。あっという間にオリンピックが昨日で終わりました。なんとなく残念でもあり、反面ほっとしたという気がするのも不思議な感じです。どこかで観なくてはいけないという強迫観念のようなものもあったのかもしれません。人間というのは不思議な生き物ですね。
さてドルは全般的に堅調な地合いが続いています。朝方にはポンドが1.85付近のストップを巻き込み1.84前半まで売られ、それに攣られ対ユーロや円でもドルは上昇しました先週金曜日にはバーナンキ議長がドル高と原油安がインフレを抑制するとの発言や、韓国産業銀行のリーマンブラザーズの買収表明をしたことで、ドル買い需要や金融機関への懸念が弱まったこともドル買いに繋がったようです。今週はそのドル買いの流れ継続の中で金融機関などの不安材料などからのドル売りとの攻防となりそうです。今日もラジオNIKKEIにて為替のワンポイントも含め今週の見通しをお届けしますので宜しくお願いします。
 

 

2008/8/22 金曜日

ドルのキナ臭さ再び

昨日は一日お休みを頂き家でテレビ三昧でした。ビデオ屋さんに行って米国の「24」というTVシリーズを纏めて借りて見入ってしまって、実は日本の女子ソフトボール決勝をライブで見損なってしまいました。しかし後から試合を観ましたが、それでも感動を味わいました。エースの上野選手は勝った瞬間マウンド上で鳥肌が立ったということでしたが、その言葉を聞いてだけでも鳥肌が立ってしまいました。何年かけても戦いを挑み続けるという、その事の美しさを感じさせてもらいました。
どうも休みを取るたびにドルの動きが大きく変わるようです。ちょっと驚いたのは原油価格の上昇でした。前回書いたように、戻しの上限は1バレル122ドル付近だと思っていたものが、昨日瞬間ですが着いていました。原油市場が荒っぽいというのは承知していましたが、先週111ドル台を着けてからの戻しの早さには驚きます。ハリケーンの影響などによる一時的なショートカバーであれば、ドルのユーロドルの上昇も調整的なものとなりそうです。その調整としての上限は、先物のポジションがドルショートからロングへと変わり始めたレベルが1.55ドル付近と見るとその61.8%レベルが1.52ドル付近となります。その手前の1.5ドルも大台代わりということではレジスタンスもいえます。ドル円の下値は前回の長いもみ合いレベルである107.50円付近が強いサポートとみます。上値は109円とみますが原油が大きく下げれば109.75円付近まであまり抵抗はなさそうです。
ただここにきてフレディーマックの国有化の観測が高まる中で、米国金融機関の評価損拡大の話など一旦収まった金融不安心理が再燃し始めると、ドルは原油価格とは離れて本格的に下落することも考えられ、キナ臭さが漂い始めているのが気になるところです。

ドルのキナ臭さ再び

昨日は一日お休みを頂き家でテレビ三昧でした。ビデオ屋さんに行って米国の「24」というTVシリーズを纏めて借りて見入ってしまって、実は日本の女子ソフトボール決勝をライブで見損なってしまいました。しかし後から試合を観ましたが、それでも感動を味わいました。エースの上野選手は勝った瞬間マウンド上で鳥肌が立ったということでしたが、その言葉を聞いてだけでも鳥肌が立ってしまいました。何年かけても戦いを挑み続けるという、その事の美しさを感じさせてもらいました。
どうも休みを取るたびにドルの動きが大きく変わるようです。ちょっと驚いたのは原油価格の上昇でした。前回書いたように、戻しの上限は1バレル122ドル付近だと思っていたものが、昨日瞬間ですが着いていました。原油市場が荒っぽいというのは承知していましたが、先週111ドル台を着けてからの戻しの早さには驚きます。ハリケーンの影響などによる一時的なショートカバーであれば、ドルのユーロドルの上昇も調整的なものとなりそうです。その調整としての上限としては、先物のポジションがドルショートからロングへと変わり始めたレベルが1.55ドル付近と見るとその61.8%レベルが1.52ドル付近となります。その手前の1.5ドルも大台代わりということではレジスタンスもいえます。ドル円の下値は前回の長いもみ合いレベルである107.50円付近が強いサポートとみます。上値は109円とみますが原油が大きく下げれば109.75円付近まであまり抵抗はなさそうです。
ただここにきてフレディーマックの国有化の観測が高まる中で、米国金融機関の評価損拡大の話など一旦収まった金融不安心理が再燃し始めると、ドルは原油価格とは離れて本格的に下落することも考えられ、キナ臭さが漂い始めているのが気になるところです。

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岡安盛男
プロフィール
アムロ銀行(現ABNアムロ銀行)、RBC、ウエストパック、インドスエズ(現カリヨン銀行)などで為替ディーラーとしての道を歩む。為替ディーラーは「黒子に徹すべし」とのポリシーを貫いてきたが、銀行を離れた現在、少しでも多くの方に為替の魅力を広めたいと思っています。
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